バリ島セミナー｜バリ島旅行マーケットの冷え込みに危機感

バリ島セミナー、バリ島旅行マーケットの冷え込みに危機感/2010年7月8日

さる7月8日、インドネシア共和国文化観光省が、日本旅行業協会(JATA)の後援のもと、バリ島セミナーを開催しました。

その背景には、最近、日本からのインドネシア、あるいはバリ島への旅行のマーケットが冷え込んでいることへの危機感があります。

2010年5月までのインドネシアへの日本人訪問者数は、前年の同期と比較して12％減の15万9081人にとどまっています。

そこで、インドネシアの文化観光省・国際プロモーションでは、2010年の目標人数を52万5000人に設定。市場を活性化させるために、日本各地で8つのインドネシア関連イベントを開催する旨を述べています。

バリ島についても、日本人訪問者数は減少しており、今年5月の実績は1万7037人と、5月の数字としては過去最低を記録。2008年5月の実績が2万4267人だっただけに、減少が目立っています。

2008年には35万4817人もの日本人がバリ島を訪れており、バリ島マーケットの国別シェアは18％と第1位を誇っていました。

しかし、2009年には31万9473人までに落ち込み、シェアもオーストラリアが第1位となり、日本は第2位になっています。さらに、今年5月までの累計値を見ると0万757人と、シェアは12%にまで落ち込んでいます。

バリ・ツーリズムボードでは2010年のバリ島への海外旅行者数を230万人と予測し、日本人訪問者数の目標として34 万5000人、シェアを15％に設定しました。

バリ・ツーリズムボード会長は、「日本とバリ島は共通の目標を持って、需要喚起に取り組むべき」「日本の旅行業界と一緒にアクションプランを作っていきたい」と呼びかけています。

インドネシア共和国文化観光省: インドネシア共和国文化観光省の公式サイトです。様々なインドネシア観光情報を発信しており、月ごとのバリ島の外国人訪問者数も掲載しています。
日本旅行業協会(JATA): （社）日本旅行業協会(JATA)の公式サイト内の「旅行データバンク」コーナーには、旅行市場動向調査に関する様々なデータがアップされています。