インドネシア・バリ島の携帯電話事情
インドネシアの携帯電話事情
バリ島に限らず、インドネシアの携帯電話はGSM方式を採用してます。GSM (Global System for Mobile communication )方式は、日本と韓国を除く、ほぼアジア全域、さらにヨーロッパど世界約1200カ国で採用されている携帯電話の規格です。
バリ島では、このGSM方式のプリペイドカード式携帯電話が主流です。
GSM方式の携帯電話は、電話番号などの個人情報は携帯電話の本体ではなく、SIMカードと呼ばれる小さなカードで管理されています。このSIMカードを携帯に装着して使います。
通話料は、別売のプリペイドカードを購入して、チャージする仕組みです。具体的には、カードに記載されている番号を携帯電話に入力すると、購入した通話料分だけチャージされます。
購入した通話料分を使い切ってしまうと、電話できなくなります。そこで、追加でプリペイドカードを買って、通話料をチャージすれば、同じ番号が使えます。
プリペイドカードは、ショッピングセンターやスーパーマーケット、あるいはコンビニなどで手軽に購入できます。
例えば、10万ルピア、15万ルピア、20万ルピア、30万ルピア、50万ルピアと、通話料に応じて様々なプリペイドカードがあります。
ちなみに、キャリア(SIMカード)ごとに通話料チャージカードの種類が違います。携帯電話本体をショップの店員に見せれば、すぐに分かるはずです。
GSM方式の携帯電話に慣れていなくて、チャージの仕方が分からなければ、ショップなどで、例えば、5000ルピアほどの料金でチャージしてくれます。
ところで、携帯電話の利用は、通話だけでなくSMSと呼ばれるテキスト・メッセージの送受信にもよく使われます。SMSは、日本で言えば、ショートメールのようなもので、バリ島では携帯電話とは言うものの、事実上、SMS送受信マシンと化していたりします。
インドネシアの携帯電話キャリア- Telkomsel社
- インドネシアの携帯電話の最大手です。ブランドネームは、SIMPATIです。バリ島での通話エリアも、一番広いといわれています。
- Excelcomindo社
- ブランドネームは、PROXLです。
- Satelit Palapa Indonesia社
- ブランドネームは、Mentariです。
バリ島で携帯電話を使うには?
旅行でバリを訪れるうち、現地の友人・知人も増えていきます。連絡を取るのに、滞在ホテルの電話やワーテルの電話では、外出時などに連絡が取りづらく不便を感じます。
今ではバリ島でも携帯電話は必需品になりつつあります。実際、使ってみると、もう便利で手放せなくなるのは、日本と同じです。
バリ島で携帯電話を使うには、幾つかの選択肢があります。
- 日本で使っている携帯電話を国際ローミングサービスで使う
- 携帯電話のレンタルサービスを使う
- GSM方式の携帯電話を購入して使う
日本で使っている携帯電話を国際ローミングサービスで使うと
バリ島に限らず、インドネシアの携帯電話はGSM方式を採用してます。 そのため、日本の携帯電話は、国際ローミング・サービスを利用しない限り、そのままでは使えません。
ところが、国際ローミング・サービスは、かなり割高な通話体系です。というのも、国際ローミングは、全ての通話がその電話の登録国を経由する仕組みです。
例えば、ウブドからクタへと、一見「ローカル」に電話をかけたつもりでも、実はリ→日本→バリと転送されて国際電話をかけているような形になります。
しかも、です。自らが発信する時だけでなく、相手から自分の携帯電話に電話をかけてもらう時も、相手側に「国際通話料金」を負担させる形になります。
ぶっちゃけ言って、とんでもない仕組みです^_^; そもそも日本の携帯電話の規格が、世界標準からみて異端なことに、根本的な問題があります。
というわけで、ビジネスなどの出張で経費で落とせる場合は別として、国際ローミング・サービスはオススメできません。
携帯電話をレンタルして使う
プラザ・バリなどの大型免税店や、一部の観光案内所などで、携帯電話のレンタルサービスを行っています。
携帯電話のレンタル料は、1日あたり数ドルの基本料を払い、後は通話料をプリペイドカードで実費払いする方式です。バリ島内でのローカルコールをするだけなら、通話料もかなり割安です。
携帯電話のレンタルは、現実的な選択の一つです。 レンタルなので、借りる度に電話番号が変わってしまいますが、一度きりのバリ旅行ならば、 気にする必要がありません。
レンタル料金は、例えばですが、保証金2万円、1日レンタル料金がUS$10、といった感じです。国内通話料は、例えば、Rp.3,000/分、日本への国際通話料Rp15,000/分といった感じです。
GSM方式の携帯電話を購入して使う
一度だけの旅行ならば、レンタルサービスが恐らくベストの選択です。
しかし、リピーターともなれば、いっそのことGSM方式の携帯電話を購入してしまう手があります。
なにしろ、GSM方式の携帯電話は、SIMカードさえ差し替えれば、バリ島だけでなく、タイでも、マレーシアでも、シンガポールでも、ヨーロッパでも、またアメリカでも使うことができます。
といっても、同じGSM方式でも、国・地域によって使う周波数が違います。現在、4つの周波数(850MHz、900MHz、1800MHz、1900MHz)があります。
そのため、正確には、国・地域の周波数に対応した携帯電話本体を買わないと使えません。
とはいえ、最近のGMS方式の携帯電話本体は、ほとんどが、複数の周波数に対応したマルチバンド機です。
ちなみに、インドネシアでは、900MHzと1800MHzの周波数が使われています。
オススメは、900/1800/1900MHzの3つの周波数に対応したトライバンド機です。SIMカードを差し替え れば、ほぼ全世界で使うことができます。